4年前期最後のゼミ

厳しい就活や個人研究発表に追われた前期の最後、発表が一巡したこともあって、反省会というか、菓子を買ってきてのおしゃべり会になった。「5000円ぐらいな」といって渡した1万円札のお釣りはしっかり5,000円だった(!) [2015.7.17]

 odasemi2015,odasemi2016 餃子パーティー

ゼミコンパするにも「お金がない」とのこと。じゃあ、学内で餃子でも作って安上がりランチやるか、となった。
2限に講義のない買い出し班は材料やお茶を調達。教員は用具やガスコンロを用意。

意外だが、餃子を作ったことのある学生は少数派だった。 [2014.11.7]

odasemi2015,2016 夏合宿

初日は合同研究発表会

2日目は体を使う。定番キックベースの後、男女混合リレー。ただし、バトンではなく風船をリレーする。落とすとすぐに破裂してしまったり、手渡し時にうまくいかずに風船が宙を舞ったり、大波乱のリレーだった。

日焼け止めを塗っても、しっかり労働者焼けしてしまいました(笑)。 [2014.9.1-3]

高校生たちと「カワイイ」を議論

ちょっとしたいきさつで、専門ゼミ(3年)に7名の明星高校生が参加した。

当日は、ちょうど共同研究テーマ案についての下調べと方向性を発表する回で、言ってみれば最終発表の華々しい場面とは異なり、「どういうアプローチが可能なのか」「何を研究テーマに設定できるのだろう」という研究を始めたばかりの頃に特有の悩み多き時期。

この日、実際に発表が進むと、たとえば2グループ目の「カワイイ現象から何が見えてくるか」という内容の研究では、高校生が「カワイイときれいは現実にはどう使い分けられているのか」など身近な現象であるがゆえに、素朴な疑問をゼミ生にぶつけていた。議論が進むと、これは、形容の違いだけでなく、異論を顕在化させてしまう可能性という点において「カワイイ」が低く、そのぶん曖昧な表現として使われやすいのではないかという見方も提示された。わかりやすく言えば、「『かわいい』を多用することは、対立や異論が出ないような曖昧なコードとして頻繁に使われることであり、コミュニケーションでの同調を引き出す。(使い手の)円滑化指向の裏返しでは。」という仮説につながるものだった。

ゼミの最中、ゼミ生同士で「それを探っていって何がわかるのか」という根本的な問いをぶつけ合ってそれぞれが苦笑するところも高校生は目撃していた。ゼミでの研究はこのように、実際には悩んだり、相手の痛いところをついたり、逆に突かれたりといった苦労する部分のほうがずっと多い。高校生が同席することで、ゼミ生たちは緊張したかもしれないが、それは結果的にはいい刺激になったと思う。高校生にもわかってもらえる内容で、言葉で発表しなければならなかったのだから。

できることならこの段階のゼミに参加してくれた高校生たちには、最後の研究発表を見てほしいと思うが、残念ながらこれは、夏休みに軽井沢で行われるため現実的には無理だろう。

ただ、オープンキャンパスの個別相談コーナーには各学科の在学生たちが応対するコーナーもありいつも盛況だ。こういう場所で、実際のゼミの大変さやおもしろさを体験談として直接聞いてみるのもおもしろいと思う。 [2014.6.27]

[2014.6.28追記]
参加した高校生たちからフィードバックがきた。中に「生徒と先生の壁がほとんどない」「ディスカッションも興味をひくように工夫されていた」という感想があった。短時間のゼミ体験だったので、どの程度わかってくれたか気になっていたが、「壁がほとんどない」と感じてくれたことが何よりだった。また「大学というものの見方が変わりました」という大胆(?)な感想も。

odasemi2016 共同研究(3年)

なぜ共同研究からスタートするかと言えば、何より、個人で研究をスタートできる3年生はかなり少ないからだ。私の基礎ゼミなら共同研究をさせるので、1度は経験して研究の手順を覚えているが、他のクラスだとそうした経験がない場合も多い。ましてや1年次のクラスは選べないので、3年全員があらためて前期に共同研究をしている。研究テーマを自分たちで決めさせるが、これが非常に難しい。調べたらすぐに判明してしまうこともあるし、逆に、調べても科学的には検証不可能なものもある。議論していくうちに、「現象面は何かしらおもしろそうなものだが、そのウラに何か原因というか知らない法則や原理が隠れている(かもしれない)」というテーマに絞り込まれていく。

そして、ゼミとは別な時間にサブゼミという共同研究などを行う時間を各班で作っている。図書館のディスカッションルームなどは、資料や文献をすぐに持ってきて検討できるうえ、パソコンも持ち込めるので、共同研究には便利な作業スペースだ。(ただし、あまり議論が活発化し、声が大きくなると係員に注意されるらしい)

ちなみに共同研究のテーマは、

1.マンガ誌からみるジェンダーイメージ
2.集団とファッション
3.若い世代に見られるキャラコミュニケーションの実態
4.世代別大学生イメージとその意味

で、テーマの言葉はよくありそうなものだけれど、視点や検証方法がどれも斬新なものだった。 [2013.7.5]