今年は「謝恩会」ではなく記念パーティー。これまでも「謝恩会ってなぁに?」と聞いてくるゼミ生が少なからずいたのだが、今となっては完全に「謝恩会」は過去のもの。これはこれで時代の流れ、教員も会費を出すパーティーになったのだった。同僚の教員いわく、「パーティーやってくれるだけいいじゃん」。そう、とてもうれしいことです。


卒業おめでとう!! [2015.3.22]
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今年はいつもの軽井沢のもっと先、長野県上田市にあるベルデ武石で合宿をした。初日午後は、夕方までずっと研究発表が続く。共同研究のレジュメやパワポ制作に朝までかかったというゼミ生も多いためか、時々休みを入れないと、頭がかっくんかっくんするゼミ生がちらほら。みんな寝る時間もなく、頑張ったんだなぁ、と。研究発表の最後のほうには、4年の卒論、卒制の短い報告もいくつかあった。
初日はこの研究発表の準備で寝不足のゼミ生が多いからか、早めに就寝したようだ。
2日目は、グラウンドで今度は体のほうを動かす。今回はなつかしのキックベースをイベント担当が考えてくれた。子どもの遊びと侮るなかれ、シーソーゲームで非常に盛り上がった。こんなにおもしろいゲームだっけ? というゼミ生が何人も…
昼は、緑の中でBBQ。火起こし、素材準備、そして食べ始めたが、たぶん2時間以上は食べ続けていたような… [2013.9.3-5]
ああでもないこうでもない、何をどうしたら何がわかる?等々、笑ったり騒いだりしながら大まじめに議論しているのは3年ゼミの共同研究テーマ絞り込み。メディアやコミュニケーションがらみのことは、トピックとしての候補は多いが、2ヶ月ぐらいでまとめ上げることのできる研究テーマとなれば、結構ハードルは高い。
この日の候補は、「男子が女の子向けのマンガを見ることと、女子が男の子向けのマンガを見ることには外からの視線が異なるが、そこから何がわかるか」、「大学生というステレオタイプと実際の大学生が持つ大学生像の違い」「学科やサークルなどのグループ(小集団)とファッションの傾向性」など、目に見える現象からその裏にひそむ法則や原理を探ろうというものだった。どのテーマ案もゼミ生が提案した身近な疑問だが、これを研究の領域までにするには結構大変な作業だ。
性別とマンガの議論でも、ステレオタイプが作用しているらしいというところまでは議論が進み、まずはステレオタイプの意味や機能を探ってみることになっ た。最初は、あのマンガ見たとか、おもしろいマンガだったとか、話しがそれてしまうこともしばしばで、本題が何だったかを忘れてしまうことも多かったが、 この頃は教員が脇道へそれていることを指摘する前に「で、これは結局どういうアプローチで調べていくの」などと学生が自分たちで議論の道筋を理解し修正しながら進めてくれるようになったので、私としてもとてもうれしい。
ゼミは学生が主体。しかし、サークルや友達のように話題がどんどんそ れていっても楽しければそれでいい、というような集団ではないし、議論の目的も違う。ところどころ脇道にそれながらも、きちんと研究の方向を理解し、共同 研究発表という目標に向け、考え、発言していく。こういう訓練は大学だけでなく、社会に出てからもとても役立つだろうと思う。
今週のゼミもまたガラス張りのゼミ室で「ああでもない、こうでもない」の議論が続く。 [2013.7.3]